おすすめ度★★★☆☆
作品名:絶園のテンペスト
原作:城平京
構成:左有秀
作画:彩崎廉
巻数:全10巻
出版社:スクウェア・エニックス
掲載誌:月刊少年ガンガン
ある日、魔法使いの姫君・鎖部 葉風が魔法を使えない無人島に閉じ込められた。
やがて、葉風の流したボトルメールを拾った少年・不破 真広は何者かに殺害された妹の愛花の復讐のため、葉風と魔法の契約を交わして失踪する。
真広の親友・滝川 吉野は、殺害された秘密の恋人の愛花を想いながら、日常を無気力に繰り返していた。そんな中、謎の美女・エヴァンジェリン山本に襲撃された吉野は、そこへ現れた真広の魔法によって救われる。
一方、街に無数の蝶たちが舞う中、黒鉄病と呼ばれる奇病により人々は金属化してしまう。
復讐と魔法が織り成す、前代未聞の戦いが始まる。
SFサスペンス漫画です。
全10巻ですがメインストーリーは9巻で完結します。
孤島に閉じ込められた魔法少女の物語、シェイクスピアの戯曲「テンペスト」がモチーフとなっています。
これだけきくと文学的で難しそうと感じるかもしれませんが、実際のストーリーは幼稚で、小難しい言葉と設定でムリヤリ理屈っぽく繋げているという印象です。
さらに作者自身、納まるところが見つからず描きながら探っている感がありありと読み取れました。
ストーリーは地球の運命を左右するような壮大な物語ですが、その根底となる要因が意味不明で、重要な局面での選択が好きな人の言葉に影響されるとか、大きな課題(地球の運命)と小さな課題(恋愛、復讐)を同列に扱っていることにかなり違和感を覚えました。
絶園のテンペスト 通常版
定価4,987円(税込)
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絶園のテンペスト