
おすすめ度★★★☆☆
作品名:へうげもの
作者:山田芳裕
巻数:全25巻
出版社:講談社
掲載誌:モーニング
織田信長に仕える古田左介は、武人としての栄達を夢見つつ文化・芸術を愛でる数寄者の顔を持ち、どちらの道を選ぶべきか葛藤していた。左介は信長に反逆し、武人として滅ぶ道を選んだ松永久秀、武人として得た全てを棄て数寄の道を選んだ荒木村重という対照的な二人の生き様を目の当たりにして、自分の選ぶべき道に想いを巡らせる。
歴史漫画です。
戦国時代漫画のほとんどは武将の強さ、かっこよさが描かれている印象ですが、「へうげもの」は戦国時代の美や文化に主軸を置いています。
荒々しい戦国の世のと茶器や美術品などの嗜好品が上手く融合されたまったく新しいジャンルの歴史漫画だと思います。
全体としてコメディ寄りです。
主人公は古田左介、古田織部こと古田重然です。
はっきり言って歴史上ではマイナーな人物です。
管理人はゲームかなにかで辛うじて名前を聞いたことがある程度で、過去に読んだことのある他の戦国時代ものの漫画で古田重然が登場した記憶はありません。
ストーリーは概ね史実通りですが、本能寺の変など歴史的に大きなイベントに限って教科書とは異なる山田先生独自の解釈が入り、それがまた興味深く非常に面白かったです。
最後まで読むと分かりますが、泰平の世に必要なものは徳川家康の無骨さなのか、織部の粋なのか、山田先生の死生観にも考えさせられ実は結構深い漫画だったのだなと思わされました。
しかしこのストーリーにこの主人公、着目点と独創性はすごいと思いますが、管理人はいかんせん茶器や美術品に興味がないので、大きなイベント以外はほぼ読むのがつらかったです。
好みがはっきりと分かれる漫画だと思います。
へうげもの 通常版
定価14,949円(税込)
↓下記リンクをクリックすると該当の漫画の購入ページ(漫画全巻ドットコム)に飛びます。
へうげもの
へうげもの 文庫版
定価8,097円(税込)
↓下記リンクをクリックすると該当の漫画の購入ページ(漫画全巻ドットコム)に飛びます。
へうげもの