おすすめ度★★★★☆
作品名:ラストイニング
原作:神尾龍
作画:中原裕
巻数:全44巻
出版社:小学館
掲載誌:ビッグコミックスピリッツ
インチキセールスマンとして生計を立てていた鳩ヶ谷圭輔。
だが勤めていた会社が薬事法違反及び詐欺容疑で取り調べられ、その際に上司に責任を被せられて一人、留置所で拘留される事となってしまった。
その頃、夏の甲子園予選で彩珠学院高校が初戦敗退という結果で短い夏を終える。
彩学の経営監査を任せられている美里ゆり子は、広大な野球専用グラウンドなどその原因となった野球部を不良債権として取り潰すことを主張する。
だが校長であり、かつての全国制覇チームの主将でもあった狭山滋明は理事長に掛け合い「来年の夏までに甲子園に出場」できれば野球部の存続を認めることを約束として取り付ける。
そしてそのために狭山が目を付けたのが、13年前彩学のキャプテンだった鳩ヶ谷だった。
鳩ヶ谷は13年前の甲子園県大会予選準々決勝にて、「大切なのは勝ち負けよりも高校生らしいひたむきさ」を持論とする審判・鶴ヶ島の押し出しの判定に激高して全力で殴りつけてしまった過去があった。
その鳩ヶ谷に対し狭山は彩学の監督を依頼する。
青春高校野球漫画です。
主人公は監督です。
野球漫画と言えばスポ魂や恋愛絡みが定番ですが、ラストイニングはリアリティを追求した野球理論漫画であることが最大の特徴です。
ですので試合シーンでは球が速い、長打力がある、すごい変化球を投げるなど従来の野球漫画とは違い、采配、配球、データ、心理などにクローズアップしています。
そもそも野球はスポーツの中でも特に戦略性の強いスポーツなので、ラストイニングは本当の意味での野球漫画と言えます。
野球ファン必見です。
ラストイニング 通常版
定価25,337円(税込)
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ラストイニング