聲の形

聲の形|おすすめ漫画レビュー

聲の形(こえのかたち)

聲の形

聲の形

 

 

おすすめ度★★★★☆

 

 

作品名:聲の形(こえのかたち)

 

作者:大今良時

 

巻数:全7巻

 

出版社:講談社

 

掲載誌:別冊少年マガジン

 

 

小学6年生の西宮硝子は耳が不自由であることが原因で、クラスメイトからいじめを受けていた。
石田将也はいじめの中心人物であったが、いじめの度が過ぎたため硝子に代わりいじめの対象となってしまう。
硝子はそんな将也を気にかけるが、結局分かり合うことができず硝子は転校してしまう。

 

いじめをテーマにした人間ドラマです。
主人公は石田将也です。
ストーリーから明確な意志が感じとられメッセージ性も強く完成度の高い作品に仕上がっています。
主人公はいじめられた側ではなく、いじめた側であり、後悔先にたたず、自分はどうやってこれから生きていけばいいのか。
幼少時代の過ちを後悔し償っても消すことはできません。
いじめに参加した人の責任転嫁、いじめを止めようとした人の偽善。
障害者であるが故にいじめを受けた硝子ですが、はたして硝子に非はないのか。
色々考えさせられました。
デリケートで重いテーマですが、読んでいてなぜかそこまで重くは感じませんでした。
おすすめ度★5にしようかとも思いましたが方向性の割に泣けなかったのと、人によっては不快に思うかもしれないということで★4で。

 

 

聲の形 通常版
定価3,465円(税込)
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