夏子の酒｜おすすめ漫画レビュー

 

 

おすすめ度★★★★☆

 

 

作品名：夏子の酒

 

作者：尾瀬あきら

 

巻数：全１２巻（文庫版：全６巻）

 

出版社：講談社

 

掲載誌：モーニング

 

 

佐伯夏子は、実家の造り酒屋を出て、東京の広告代理店でコピーライターとして働いていた。
実家の佐伯酒造では、兄の康男が、幻の酒米「龍錦」を使った日本一の酒を造るべく奮闘していたが、志半ばで病に倒れ、帰らぬ人となる。
生前の兄から、夢であった日本一の酒について聞かされていた夏子は、会社を辞め、龍錦を使った日本一の酒を造る夢を引き継ぐため実家に戻るが、数々の試練が夏子を待ち受けていた。

 

昔、テレビドラマ化されて有名になった漫画ですが、漫画としても評価が高く、読もう読もうと思って10年以上たってしまいました。
お酒に関してかなり専門的な解説が多いです。
お酒にまったく興味のない人は最初読みづらいかもしれませんが、話自体はおもしろいのでがんばって読み進んでみてください。
農薬の問題や、虫、台風などの被害、酒を知らない販売店と、知名度で買う客。
問題は山積みで、挫折を繰り返しながらも、「和醸良酒( 和が良い酒を醸す。 )」兄が残したこの言葉を胸に、夏子は最高の龍錦にこだわり続けます。
当然、いろんな人達とわだかまりがうまれます。
しかし、一人また一人と夏子の熱い思いに心打たれて理解者が増えていきます。
登場人物に粋な人が多いんで、なんでもないところでも油断していると泣けます。
長くなりましたが、情熱的で完成度の高いよくできた漫画ですので、おすすめです。
あー日本酒のみたい・・・

 

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